大月クリニック
心療内科

〒068-0028 岩見沢市2条西6丁目3番地2
TEL.0126-25-5568

院長 大月康義


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当院は平成13年4月開院しました。当時は、まだ、札幌でも10件もメンタルクリニックがなかったころです。いまでは札幌には100件以上のメンタルクリニックがあり、岩見沢では2件です。札幌の増え方はいかに今の時代が心を病んでしまうのかをあらわしているようです。岩見沢は旧産炭地の中心地として栄えていましたが国のエネルギー政策が石炭から石油に変わってからは美唄、三笠、夕張などの人口が8割から9割減少しすっかりさびれてしまいました。石狩平野の田園地帯の広がるのどかな景色がここのよいところですが、市街地はシャッター街になりつつあります。それでも街路樹を植え公園を増やし利根別原生林から連なる地の利を生かし緑豊かな街となっています。当院へは会社勤めのかた、役所に勤めている方、主婦、学生、お年寄りなどいろいろな方たちが来院されています。青年期、成年期、更年期、老年期と年代によって精神の病はいろいろです。私自身は北見赤十字病院精神科で14年勤務し精神科中心に幅広く臨床を経験してきました。岩見沢でも、もう、20年になります。これまでの経験をふまえてより良い治療を提供していきたいと思っております。

プラタナス通信第275号

令和6年2月1日

心療内科 大月クリニック

068-0022 岩見沢市2条西6丁目3番地2

電話 0126-25-5568 FAX 0126-25-5926

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院長 大月康義

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なぜかだんだん同じ味に

キンカンを先日買って食べてみました。すると以前は種がいっぱい入ってとても酸っぱいような苦いような味だったのですが今は種が少なくて甘いのです。これとおなじように冬ミカンもとても甘くなりました。いちごも以前は酸っぱいものが栗沢で売っていたものですがいまは結構みな甘いのです。千疋屋(せんびきや)という日本一値段の高い果物屋が東京にあるのですがそこで仕入れる果物はその生産地で一番糖度の高いものだそうです。果物はあまくなっていきます。人参も昔のようなえぐみはありません。皆くちあたりのよいものに品種改良されていっています。このままだと、あの、すっぱくでとても食べるのに苦労した夏ミカンはなくなるでしょうし、葡萄も種なしになっていくのでしょう。このような方向に進み続けると果物は皆同じ味になっていくのではないでしょうか。口当たりが良ければ売れます。売れるようにみんなが頑張ると同じ味になっていきます。昔は品種改良も難しくしかたなくすっばいものやえぐいものも頑張ってたべていました。そのすっぱみやえぐみやにがさがどこか体によかったようにも思えます。

同じになっていくのは果物だけではありません。いまでは日本中どこの町も郊外に大型ホームセンターとスーパーと薬局があります。そして駅前商店街はシャッター街になってしまいました。デパートは消えていき家電の量販店や大型雑貨店がデパートに入っています。経済効率を良くするためには同じやりかたしかないようです。そして同じ景観が日本のどこでも見かけるようになりました。なにかつまらなくなりましたね。昔はじめて本州に行ったとき新宿ってどんな街なのか、沖縄ってどんなところなのかと新鮮な冒険心がありました。いまでは毎日日本中、あるいは、世界中のうまいものや景観がテレビで流され未知との遭遇がなくなりつつあります。このような世界の平板化は物流や経済にはよいのでしょうが、なにかもっと大事なものを失いつつあるように思われます。その大事なものとはそこにいかなければ出会えないその地域で長年かけて育ってきた大木のような地域文化や人情などです。お金では買えない価値のあるものです。それを残してゆく方策をみつけてゆくことが求められているように思われます。

やはり病院、学校、スーパーは最低限必要です。しかし、地方に行く医師は減るばかりです。主に子供の教育のことがあるようです。学校は少子化で無くなる一方です。岩見沢でも東高と西高が大幅な定員割れして統合されるようです。高校までの教育がしっかりできなければそこに住むことは難しくなります。スーパーも大都市の郊外にコストコができたりして苦戦しています。公共交通もだんだん不便になってきました。免許がなくなったら生活できなくなりそうです。人工知能で地方活性化と政府は言いますが現実に何ができるのでしょうか。ドローンでAI農業だとかオンラインで遠隔医療だとかいっていますが、都市部からの遠隔操作でなんとかしようというものでそこに住むことに重点はありません。都市への食糧供給源としか地方をみていないようです。カナダでは医療はすべて国が行いまんべんなく医師を供給しています。学校は通信教育を強化して地方でも東大に受かれるくらいの学力がつくようにすべきです。食べ物は半径10キロ以内のものを食べよとよく言われています。地産地消をもっと活発にしてはどうでしょう。

ただただお金の儲かる方向へ社会がすすんでいくのではなくキンカンならキンカンらしく岩見沢なら岩見沢らしく、いままでとは逆に個性的になっていくことがかえって人が求めることなのかもしれませんね。

与野党ともに災害現場に視察に行かない申し合わせをしました

 元旦の能登の大地震のあと何故か与野党ともに視察をしないことにしました。これは極めて奇妙なことです。自衛隊のヘリコプターに乗ってでも視察していたらあの大災害が政府の目にもはっきりし巨額の援助がすぐできたはずです。そして救助に行く自衛隊員の数も十倍くらいになったはずです。何故行かなかったのか。おそらく能登の志賀原発の被害が大きく余震も強いものが予測され、その情報をいち早く知った政府は視察を控えたのでしょう。原発情報はおさえられ令和新選組の山本氏の現地入りだけがなぜかメディアの袋叩きにあいました。これは現地入りしなかった政府の大失政を隠すためのものでしょう。いまになってあまりの被害の大きさに驚いているのが現状です。

 さらに加えて安倍派のパーディーに隠れた大企業からの献金問題です。20万円のパーティー券をそれ以上の金額で大企業が買い取りあまった分をその議員のふところにいれさせるというものです。5000万円などという人もいれば100万円という人もいます。しかし領収書もないこのお金がどれくらいなのかどうしてわかるのでしょうか。会計責任者は代議士とは関係ないという嘘を平気でつく人間です。金額だっていいかげんなものでしょう。莫大な献金がなされていたと思われます。そのために大企業の税金はどんどん安くなりました。そして消費税があがりつづけました。大企業はいろいろな恩恵を受け内部保留金500兆円になりました。そしていまは自社株を買うことで株価を上げています。さらに、安倍前総理が射殺されるまでは統一教会の支援を選挙の時受け、その見返りに統一教会のいう政策っを実行してきました。日韓トンネルなどはその最たるものです。

 実際は安倍派が日本の政治を動かしていたようなものですから大企業や統一教会の求める政治がなされわれわれの社会保障や物価上昇に対する対策などなにもなされないままです。医療界では診療報酬が0.88%あがりましたが、これでは物価上昇にも職員給与の上昇にもおいつきません。医療は貧困化していくと思われます。それをきめた財務省は財政を扱うのになぜか東大法学部出身者ばかりで経済がわからないようです。

エッセー      「ある友人」

                            瀬戸英公

この友人は駒澤高校だったので、駒澤大学には行きたくなかったと語っていた▼広大な実家の農地が宅地となり、大変なお金持ちになったとのことである▼受験も北海学園大学、東北学院大学、福岡大学、西南学院大学等全国の大学を受験するが、不合格、3浪した後、神奈川大学にやっと合格▼スペイン語、ロシア語、中国語、英語等履修しようとするが、大学の事務局に呼び出されて「できるわけないから、止めなさい」と云われたそうである▼性格が悪いわけではないのだが「妹を紹介しなんさい」と云ってきかなかった。女はすべて、可愛くてやさしいと思っているようであった▼結婚してもすぐ逃げられる、とのこと。毎日、カツ丼を食べていた。

編集後記 プラタナス通信も275号で打ち止めです。長いようであっという間の24年間でした。あのころ生まれた患者さんの子がすでに成人しています。岩見沢も能勢市長から今の松野市長まで3人かわりました。能勢さんは岩見沢に良いことをたくさんしたなあと今になって思います。きれいな公園をたくさんつくりメープルロッジなどいまも北のサウナの聖地といわれるものをつくり先見の明があったなあと思います。それにしても心配なのは新病院建築です。議会での市長答弁は「4年で黒字化できるので心配ない」とのことでした。しかし、何が黒字化するのか、420億の借金をそんなに簡単にかえせるものなのか、意味不明の答弁でした。このようなごまかしをしてばかりいては420億のお城のような新市立病院の借金返済に挫折して財政破綻しなければよいのだがと思ってしまいます。420億というのは当別の北海道医療大学が大学キャンパスと建物と大学病院を北広島に建てるのにかかる費用に匹敵します。大学病院の2倍の金額が岩見沢新市立病院にかかるのです。わたしは産科と救急に重点をおいて、すなわち、地元でなければならない診療科ですが、できるだけ市民の負担軽減を図るべきと思います。札幌市は救急車で30分でいけるのですし、砂川市立も同じくらいで行けます。ここ岩見沢にお城のような立派な建物をつくってどうしようというのでしょうか。2050年には5万人くらいにまで人口が減ること、人口減少に対してなにも有効な政策ができていないことも不安材料です。市庁舎をつくることとはまったく次元の異なる難しさがあるのです。